内閣府が3月29日に発表したひきこもりの高齢化に関する実態調査で、40~64歳までのひきこもり当事者の推計人数が約61万人と、40歳未満の約54万人を上回った。不登校と同様、若年層のイメージが強い「ひきこもり」だが、むしろ中高年の問題だという事実が浮き彫りになった。
ひきこもる就職氷河期世代。ひきこもり100万人時代、中心は40代。家族が苦悩する「お金問題」(BUSINESS INSIDER JAPAN) – Yahoo!ニュース
今年(2019年)でちょうど44歳になるので、まさしくひきこもりの中心世代なのだが、就職氷河期で大学卒業〜就職の20代前半で初めてひきこもったケースが33%を占めるのだそうだ。
自分もまともに就職出来なかったら、ひきこもりに陥っていたのかもしれない…。
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幼いころからの家庭や学校での経験に特徴
若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)平成22年7月内閣府
https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikikomori/pdf/gs3.pdf
この調査結果によると、我慢することが多かったり、親が過保護だったりと、幼少期の家庭環境などが影響しているようだ。
また、ひきこもりになったきっかけでは、「職場になじめなかった(23.7%)」「就職活動が上手くいかなかった(20.3%)」で44%が仕事や就職をきっかけに引きこもってしまったケースが多いようだ。
さらに、不安要素についても尋ねているが、不安要素の内容を見ているだけで痛々しい感じなのだが、やはり対人関係への苦手意識から職場や学校、社会に溶け込むことが困難になり、家庭に閉じこもってしまう傾向が見て取れる。
苦手意識の克服は年齢を増すごとに困難に、だけど…
自分も元来社交的な方ではないというか、他人にあまり興味がない感じなので、苦手意識があるのだけれど、若い頃よりはそれを感じなくなってきている。
これまでの社会生活で、会社や取引先、顧客などとのコミュニケーション無しでは、仕事は成り立たないことは分かっているし、仕事に支障が出ないよう、それなりに努力をしてきたつもりだ。そんな努力を怠ったまま、20年近く引きこもってしまっていては、そこから抜け出すのは年を追うごとに難しくなっていくのだと思う。
記事にもあったが、あと10年もすると親が80代になり、親を頼って暮らしていると、親が死ぬことで家計が行き詰まり、自身の生活も困難になっていくようだ。
20年前の就職氷河期時代には無かった、今だから出来る介護などの仕事もあるので、競争が嫌いできっと気持ちの優しいひきこもりの皆さんにはピッタリなんじゃないかと思う。あの頃は、SE100人採用みたいな無責任な会社があったり、いろんな意味で振り回された人が多かったんじゃないかと思います。
ひきこもり人材の活用が進まないと…
昨年辺りから外国人就労拡大とかって、介護分野にも広げるような話があったが、介護の仕事はコミュニケーション能力が求められるとか言われているけど、本当に必要なのは人間としての本質的な優しさだと思うので、いろんな意味で破綻する前にこうした人たちにも就労のチャンスをあたえられるような取り込みをすべきだと思います。
何より、その気にならなければ行けないのはそうした皆さんだと思いますが、実際、親の介護も必要になっていくし、親の収入だけでは立ちゆかない現実を受け入れ、人に迷惑をかけない生き方をよく考えて欲しい。
とまぁ、偉そうなことを言っていますが、ひきこもりの皆さんにしっかり働いて貰わないと、こんなことになっちゃいますよ…。
自分の老後に不安を覚えた44歳の長男。ひきこもり生活27年目にして、ようやく「前」を向き始めたが、自身は精神疾患の疑いがあり、父は70歳、母は68歳の年金暮らし。貯金も乏しい。まさに待ったなし。長男の老後について、ファイナンシャルプランナーが立てた「サバイバルプラン」の内容とは――
中年ひきこもり“最後は生活保護”の是非 – プレジデントオンライン
この記事でも書かれてますが、将来に絶望して何もしないのが一番良くないので、なんらか行動を起こす好機だと考えるべきです。ゆとり世代の使いづらい(やる気ない、不道徳な)若者よりも、意欲がある中年の方が活躍できる場所があるんじゃないかと思います。