この11月末に営業終了が迫る「高ボッチ高原キャンプ場」に行ってきました。最低気温は5℃程度と思った程寒くありませんでした。(前日は氷点下で寒かったみたいです…)
今回、ZANE ARTSのGIGI-1に薪ストーブのインストールを具体的に試してきました。同じようなことを考えている方の参考になればと思います。
※当然のことですが、GIGI-1内での火器等の使用はメーカーは推奨していません(禁止事項)ので、参考にされる方はあくまでも自己責任でお願いします。
ZANE ARTSの公式オンラインショップが先日オープンしました。
早速確認しましたが、GIGI-1はまだ在庫ありました。やはり、ZEKUやLOLO、GEUは売り切れでした。
流石に、GIGI-1を2張り所持する気にもならないので、幕体を破損しないように慎重に方法を検討してみました。
Contents:
事前構想
テント内のレイアウトを検討する際、公式の情報などからテントの構造図を扱いやすい縮尺で作成しています。
現地でも内容を確認しやすいように、Keynoteで作成しiCloudに保存して使っています。
GIGI-1については、購入時に作成済みで、所持しているアイテムのレイアウト検討に準備段階で活用していました。
GIGI-1はソロで使えば広いですが、デュオだと両サイドにコットを置くと、中央のスペースが限られます。さらに薪ストーブを入れるとなると、他のアイテムとの距離が気になるところです。
薪ストーブ導入についても、この簡易図面でどんな具合でレイアウトすると、幕体への影響を少なくできるかを考えました。
GIGI-1の構造について
構造上、円錐(ティピー)型のシングルポールテントに、エクステンションポールを左右に追加し幕内の居住性を向上させた作りになっています。
フロントから左右側(上記の公式図)はエクステンションポールで空間にゆとりがありますが、前後側はシングル−ポール(ティピー型)テントと変わらない構造です。
円錐型ではないために、前後部分に風を強く受ける偏りのある構造になってしまっています。
また、TC素材のシェルターなど、薪ストーブを入れることを前提に作られたモデルとは違い、トリプルジッパー機構もなく、開閉部の途中に穴を作ることができません。
煙突用の穴を空けるという手もありはしますが、やはりそれはちょっと避けたい。
煙突立ち上げ方法
結局、裏側のジッパーの開閉部の途中に煙突を出すことにしました。イロイロ考えましたが、構想通りで、他に選択肢は無いですね。
問題は、ジッパーを開いたママにした部分を留める方法です。幕体ダメージを最小、いやダメージを与えずにです。
GIGI-1の幕体は薄く、煙突に少しでも振れようものなら、解けて穴が空きます。対策として、幕体と煙突の間を難燃性が高い布(カーボンフェルト)で覆いつつ、テントクリップなる商品を使ってみることにしました。
テントクリップ
新型のネジ式があるようですが、旧モデルの方が着脱しやすい気がします。
難燃シート(カーボンフェルト)
幕体が風で湾曲して煙突に触れないように、煙突ガード下部に取付けました。
セラカバー
さらに、開口部の隙間をセラカバーで埋めました。
以前、1m買ったのが残ってたので、短く切って使ってみました。
薪ストーブ設置手順
手順を書いても分かり憎いのでスライドショーでどうぞ。
今回、テントクリップを使って、薪ストーブを入れてみましたが、正直面倒でした。
夜半から結構な強風に見舞われ、防風性という意味でどうしても不安が残ります。
クリップに穴が付いているので、外側に縄を張り幕体の歪み対策をしてみました。それでも、ちょうど後方から風が吹き、クリップが飛ばないかヒヤヒヤでした。
さらに、煙突を長くしてスパークアレスターを設置。スパークアレスターで煙突から火の粉が上がることを防ぎ、幕体への穴あき対策をしました。
煙突を長くして煙突効果を高めたことと。以前の改造の甲斐あって二次燃焼が促されクリアな排気に(以下動画)。実際、空気を絞って消えそうにならない限り、白い煙が出ることはありませんでした。燃焼状態としては、とても良い状態で使用できました。
結果
GIGI-1サイズだと、スカートが無くても外気温比で15度以上あがりました。狭いので幕内で扇風機やファンなどで空気を回しませんでした。また、今回は外気温が高かったこともあり、半袖Tシャツでも過ごせるレベルでした。左右のメッシュ部分を開け、ちょうどよい具合の温度で過ごせました。
次は林間、且つ雪中の氷点下で試してみたいです。
今後の課題
どうしても、テントクリップの取付けが面倒なので、トリプルジッパー化
Ogawaのツインピルツフォーク T/C(以下)はトリプルジッパーが採用されてた気がします。
YKKの5RC DWLってジッパーヘッドを使ってるようなのですが、これを取り付けるにはやはり一度縫製をバラして、縫い直しが必要になりそうなので、以下商品を購入して試してみることにします。
応急処置用らしいのですが、上手く行けば簡易的ではありますが、ファスナーを閉めることが出来るかも知れません。この手の商品が意外とイロイロあるのですが、いずれも評価が低いので、試してみるしかないですね…。
GIGI-1は今回の雨撤収で大分汚れたので、クリーニングに出していますので、戻ってきたら試してみたいと思います。
GIGI-1、GIGI-2のTC(ポリコットン)モデルを!
値段が多少高くなっても、TCモデルを投入して貰えないでしょうか?ZANE ARTSさん。
Ogawaのツインピルツフォークのようなトリプルジッパーで煙突が出せ。テンティピのような、リップストップのスカートを付けて夏場も使える仕様が理想です。
スノーピークは相変わらずTC出してきませんし。 サバティカルでは小杉さんがデザインしてTC素材で作ってる訳ですし。以前某ショップのイベントで小杉さんと少しお話したことがありました。GIGI-1使ってるって話をした記憶がありますが、TC化を強くお願いすれば良かった…。
ランドステーションを廃止して、スカイパイロットの導入を検討した時期もありました。子供達も大きくなって、ソロかデュオぐらいでしか行けなくなってきました。
ZANE ARTSさんで、是非GIGI-1の後継としてTCタイプを実現して欲しいです!
更新!:TCモデルが2023年秋に発売されました
早速購入して薪ストーブを入れてみました。トリプルファスナー仕様などほぼ理想の形になってます。