Ring Video Doorbell 4が日本でも使えるようになったタイミングで購入し、玄関に設置してみました。
最初はバッテリー運用で試し、その後、ソーラーパネルを経由して、最終的には有線電源化しています。この記事は、その導入から有線電源化までの記録です。
既存のドアベルで気になっていたこと
もともとは、アイホンのドアベルを使っていました。普通のドアホンとしては問題ありませんでしたが、テレワークが増えると少し不便に感じる場面が増えてきました。
気になっていたのは、主に次の点です。
- リモート会議中に来客対応するのが面倒
- 録画機能はあるが、親機で確認する必要があり見返さなくなる
- モバイル子機はあるものの、充電や専用クレードルが面倒で使わなくなる
- モーション検知がなく、防犯カメラ的な使い方はできない
近所で空き巣があったこともあり、玄関まわりの監視を少し強化したい気持ちもありました。そこで、スマートドアベルとしてRing Video Doorbell 4を試すことにしました。
使い始めて感じたこと
導入してすぐ感じたのは、Ring Video Doorbell 4単体では、従来のドアホンをそのまま置き換えるものではないということです。
ボタンが押されるとスマートフォンには通知が来ます。ただし、これまでのように宅内で「ピンポーン」と鳴るわけではありません。Echoと連携していれば通知はできますが、画面のないEchoでは「誰かが玄関にいます」という音声通知になります。
宅内でチャイム音を鳴らしたい場合は、Ring Chime Proのような追加デバイスを組み合わせた方がよさそうです。
また、通知や映像表示には数秒のタイムラグがあります。同じWi-Fi内でも少し遅れますし、外出先ではさらにラグを感じます。狭い戸建てだと、外でボタンを押した音が先に聞こえてからスマホ通知が来ることもあり、在宅時は少し気になります。
一方で、外出中に玄関の様子を確認できることや、モーション検知で記録を残せることは、従来のドアホンにはない強みです。単身者や不在が多い家庭の方が、メリットを感じやすいかもしれません。
バッテリー運用の現実
バッテリーは思ったより持ちました。推奨設定のまま使えば、満充電から3週間ほどは使えました。
ただ、満充電には時間がかかります。交換用バッテリーがなければ、充電中に空白時間ができてしまいます。バッテリーだけで配線なしに設置できるのは大きなメリットですが、常時監視カメラのように使いたい場合は、バッテリー消費が気になって設定を控えめにしがちです。
つまり、ドアベルとして軽く使うならバッテリー運用でも十分。ただし、防犯カメラ的に使いたいなら有線電源化したくなる、という印象です。
ソーラーパネルはうまくいかなかった
半年ほど使ったあと、アメリカで販売されているソーラーパネルキットを購入して取り付けてみました。
しかし、わが家の設置場所は木陰で直射日光が当たりづらく、ほとんど充電されませんでした。アプリ上ではソーラーパネルが接続されていることは確認できましたが、バッテリー残量に目に見える変化はありません。
夏場は多少長持ちしたようにも感じましたが、実用上の効果は限定的でした。結局、交換用バッテリーを買って交互に使う運用になりました。
有線電源化することにした
バッテリー交換の煩わしさをなくし、モーション検知や録画をきちんと使うため、有線電源化を検討しました。
ただし、電気工事に該当する作業には電気工事士の資格が必要です。今回は壁内の電源工事ではなく、Ring用のプラグインアダプターを使い、既存のドアベル配線ルートを利用して接続しました。
この方法でできるかどうかは、家の配線状況にかなり左右されます。わが家の場合は、旧ドアベルの設置箇所から宅内側へフレキ管が通っており、その出口付近にコンセントがあったため対応できました。
逆に言えば、フレキ管が通っていない、通線できない、コンセントまで遠い、といった場合は簡単にはできません。作業は自己責任で、少しでも不安がある場合は専門業者に相談した方がよいです。
有線電源化の手順
実際の作業は、次のような流れでした。
- 旧ドアベル側のフレキ管から通線ワイヤーを入れる
- 宅内側のフレキ管出口まで通線ワイヤーを通す
- 通線ワイヤーに2ラインのコードを取り付ける
- コードとRing用アダプターを接続コネクターで接続する
- 旧ドアベル側から通線ワイヤーを引き、コードを玄関側へ引き出す
- Ring本体とコードを接続する
- 宅内側のコンセントにRing用アダプターを接続する
- Ringアプリの「デバイスの状態」で電源が「有線接続」と表示されることを確認する

スクリーンショットのとおり、アプリ上で「有線接続」と認識されました。スライドショーに入っていた画像ですが、ここは作業結果の確認画面なので本文中に置く方が自然です。
購入したもの
有線電源化にあたり、以下を購入しました。
- Ring Video Doorbell 4用 プラグインアダプター
- エーモン ダブルコード 0.2sq 10m 黒/白ライン 2804
- 通線ワイヤー 20m
- エーモン 接続コネクター AV(S)0.2〜0.5sq 12個入 3328
特にエーモンの接続コネクターは便利でした。被覆を大きく剥かずに接続できるため、今回のような細いコードを扱う作業では使いやすかったです。
有線電源化後の感想
有線電源化して、ようやくRing Video Doorbell 4の機能をきちんと使えるようになった感覚があります。
バッテリー運用時は、バッテリー消費を気にしてモーション検知や録画設定を控えめにしていました。有線接続後はその制約がなくなり、防犯カメラとしての役割も持たせやすくなりました。
また、ボタン周りの白いLEDが常時点灯するようになり、訪問者側にもボタン位置が分かりやすくなった気がします。
もちろん、スマートフォンやEchoでの応答にはまだタイムラグがあります。従来の有線ドアホンの即時性には及びません。その点は、スマートドアベルの便利さと引き換えに受け入れる部分だと思います。
今後に期待したいこと
使っていて、今後改善されるとよいと思う点もあります。
- スマートフォンやEchoでの応答性の向上
- Echoでより自然に玄関と通話できること
- 「誰かが玄関にいます」だけでなく、荷物の有無なども判別できること
- 家族の複数端末で応答が重複しない仕組み
- Echo Showの12インチ前後の壁掛けしやすいモデル
- 国内でも使いやすい純正ソーラーパネル関連アクセサリー
Ring Video Doorbell 4は、従来のドアホンを完全に置き換えるというより、玄関まわりに通知・録画・外出先対応を追加するデバイスだと感じました。
バッテリーだけでも使えますが、本格的に使うなら有線電源化した方が満足度は高いです。設置環境によって難易度は大きく変わるものの、わが家では有線接続にしたことで、ようやく常用できる状態になりました。


