
以前から歩いてみたかった、中央アルプスの主稜線。
千畳敷から木曽駒ヶ岳へ上がり、宝剣岳を越えて檜尾小屋へ。そこで一晩を過ごし、翌日は空木岳まで稜線をつないで菅の台へ下る。
観光地としての木曽駒ヶ岳から始まり、宝剣岳を越えた先で少しずつ縦走の顔に変わっていく山行だった。
2日目は朝から予定どおりには進まなかったが、余裕を持たせていた計画に助けられた。山頂へ着くこと以上に、空木岳から菅の台までの長い下山まで含めて、中央アルプスの大きさを実感する2日間になった。
Day1/千畳敷から木曽駒、宝剣岳を越えて檜尾小屋へ
千畳敷から歩き始め、まずは木曽駒ヶ岳へ向かう。
ロープウェイで一気に標高を上げられることもあり、千畳敷から木曽駒ヶ岳周辺までは観光地の明るさがある。人も多く、山に入ったというより、よく整った高山の入口に立っているような感覚だった。
そこから宝剣岳を越えると、空気が少し変わる。足元は険しくなり、背負ったテント泊装備の重さもはっきり意識するようになる。木曽駒ヶ岳を歩いていた時間から、中央アルプスの主稜線をつないでいく時間へ、ゆっくり切り替わっていった。
この日の目的地は檜尾小屋。日曜から縦走路へ入るので静かだろうと思っていたが、テン場には6張ほど、小屋泊も2組ほど。思っていたより人がいることに少し驚いた。
夕方の稜線にテントを張り、雲海の上に沈んでいく光を眺める。歩いてきた稜線と、翌日歩く稜線のあいだで一晩を過ごすことが、この山行の一つの目的だったのだと思う。
Day2/檜尾小屋から空木岳、そして菅の台へ
2日目は早めに起きていたものの、朝食後に腹痛が出てしまった。
すぐに歩き出すのは難しく、回復を待ちながらゆっくり準備する。結果的に、予定よりかなり遅れて檜尾小屋を出ることになった。
今回はこれまでの反省もあり、計画には3時間ほどのマージンを見ていた。ただ、その余裕は出発の遅れと、その後の休憩でほぼ使い切る形になった。予定が崩れたというより、余裕を持たせていた計画がここで効いた、という方が近い。
檜尾小屋を出て、熊沢岳、東川岳方面へ進む。テン泊装備の重さもあるが、単純に登り返しがつらいというより、木曽殿越へ着くまでの体調の方が厳しかった。
木曽殿山荘で少し長めに休むと、体はかなり戻ってきた。目の前には空木岳への大きな登り返しが残っている。それでも、ここまでよりは歩けそうだと思えた。
木曽殿越から空木岳へ向かう登りは、今回の行程の中でも大きな山場だった。振り返れば、歩いてきた中央アルプスの主稜線が連なっている。重い荷物を背負っているぶん一歩は遅いが、そのぶん稜線をつないできた実感も濃かった。
空木岳に着いたときの達成感はもちろん大きい。ただ、今回の山行はそこで終わりではない。むしろ長かったのは、そこから先だった。
「あとは下るだけ」と思ってからが長い。菅の台までの下山は距離も標高差もあり、縦走後の体にはじわじわ効いてくる。以前歩いた農鳥岳から奈良田への下山を思い出すような、終わりそうで終わらない下りだった。
下山中にも3組ほどとすれ違った。檜尾小屋、空木岳までの稜線、そして下山路を含め、想像していたより多くの人が中央アルプスを歩いていた。
木曽駒ヶ岳から空木岳まで稜線をつなぎ、さらにそこから長い尾根を下り切って、ようやく今回の縦走が終わった。
メモ
- 空木岳をゴールと考えず、菅の台までの長い下山を含めて計画する必要がある。
- 2日目は体調不良と休憩で3時間ほどの余裕をほぼ使い切った。
- 檜尾小屋のテン場は日曜でも6張ほどあり、主稜線上にも想像より登山者がいた。
YAMAP活動日記
Route
今回の経路
千畳敷から木曽駒ヶ岳、宝剣岳を経て檜尾小屋でテント泊。翌日は熊沢岳、東川岳、木曽殿越、空木岳を越え、菅の台まで下る1泊2日・約22.4km、累積登り約1,500m、累積下り約3,297mの縦走です。
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標高プロファイル
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