Webフロントエンド系の調査レポートまとめ/Jamstack採用サイトは24万サイト

普段Web関連の仕事をしていると、取り組んでいる技術が遅れていないが気になる時があります。
そんなとき、頼りにしているフロントエンド系の調査レポートを備忘を兼ねて紹介します。

Web Almanacレポート by HTTP Archive

https://almanac.httparchive.org/ja/2022/

Chrome UX Reportに掲載された830万件のWebサイトを調査し、それぞれのサイトがどう作られたのかを様々な観点で分析したレポートです。

年次で更新され、一部日本語訳もされています。その年のWebサイトの制作トレンドが分かります。

State of Frontend 2022 by The Software House

https://tsh.io/state-of-frontend/

125カ国の3,700人の開発者を対象にしたアンケート調査で、フロントエンドのフレームワークの利用状況などが2020年と比較して確認できます。

State of JS 2022 Survey

https://2022.stateofjs.com/en-US/

毎年、JavaScriptの使用状況を調査し、開発者が使用している機能やその理解度、満足度に対するアンケート調査結果を発表しています。

State of CSS 2022 Survey

https://2022.stateofcss.com/en-US/

CSS版です。

CSSの新しい機能が、どのブラウザに対応しているかはCan I Useなどで分かりますが、開発者の認知度や、利用度など実際に使用されているかが分かります。

Jamstack Community Survey 2022

https://jamstack.org/survey/2022/

Jamstackコミュニティに属する7,000人の開発者を対象にしたアンケート調査です。
SSGやヘッドレスCMSの利用状況なども分かります。
また、どんな人がJamstackに取り組んでいて、どんな形で働いているのかなどを知ることができます。

まとめ

冒頭のWeb Almanacレポートを除き、対象者が限られるアンケート調査で対象者次第で結果が変化することを考慮しておく必要があります。

また、それぞれの内容には詳しく触れませんでしたが、今後数年でサーバーレス構成が常識になり、静的サイトと言われるようなサイトは全てSSGに置き換わるぐらいの変化が起こって欲しいところです。

Web Almanacレポートによると、現在のJamstackを採用するサイトの数は3%程度と見ても、実数では24万サイト程度ある計算になります。日本国内ではどの程度でしょうか?私の感覚では1%にも満たない状況ではないかと思います。

IT後進国且つ実績至上主義が横行する日本では、なかなか新しい技術の導入にはハードルが高く、取り組みには障害があります。

本サイトも相変わらずWordpressなので、せめてヘッドレスにして時代に追いつきたいところです。